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WorkFunky Clothing について:翻訳会社がはじめたそれなりにグローバルな服屋


カラフルなTシャツが並んだブランドの紹介画像


こんにちは、ユニセックスTシャツショップ「WorkFunky Clothing(ワークファンキークロージング)」です。ストリートファッションの個性的な要素をミックスしながら、シンプル&こぎれいを意識した商品を販売しています。


このサイトは2022年6月に立ち上げました。最初は半袖 Tシャツ5~6点のみでしたが、徐々に季節に合わせたアイテムをデザインし、Instagram などの SNS も開設し、今では商品もそれなりの数になってきました。


ほとんどの方がこのブランドの存在をご存知でない中、ブログをご覧いただき本当にありがとうございます。この記事ではショップ立ち上げの経緯や目指すものについて簡単にご説明したいと思います。




翻訳業について


さて、まったく畑違いなことに、ワークファンキーは東京の翻訳会社が母体となって運営するショップです。翻訳やライティングを本業としているメンバーがほとんどですが、このショップ事業から新たに参加したクリエイターもいます。


弊社は広告やウェブサイト、宣材などを扱う「マーケティング翻訳」を得意としています。一般的な文書の翻訳とはまったく異なる、いわば完全な意訳やコピーライティングが求められる類の翻訳です。Translation(翻訳)とCreation(創作)の間に位置するので、「トランスクリエーション」とも呼ばれています。


たとえば、「We help you」と書かれたメンタルヘルス団体のバナー広告があるとします。そのまんま「わたしたちはあなたを助けます」と訳したら変ですよね?

これを、「いつでもあなたの力に」とか、「一人で抱え込まないで」とか、翻訳の意図をベースにしてもっと直接的に伝わるメッセージに置き換えるのが私たちの仕事です。




アパレルショップを始めた理由


そんな中、ファッション関連の経験がまったくない中でなぜ180度違うアパレルショップ開設に至ったのか。これは、一言で言うと「世界の人と言葉じゃないところでコミュニケーションしたかったから」です(翻訳家らしからぬ発言でごめんなさい!)。


もちろん、私たちは言葉のプロですし、翻訳という仕事に誇りを持っています。

会社の方はおかげさまでスモールビジネスとしてはそれなりに仕事をいただけるようになってきましたが、さまざまなお客様とやり取りをする中でひとつ気づいたことがありました。


それは「翻訳を届けられる範囲は意外に限られている」ということです。


英語→日本語の翻訳であれば、ターゲットはもちろん日本語が分かる方のみ。日本語は今のところ業界でも需要が高い言語ですし、話者数もそこまで少なくはありません。弊社ではもちろんその他言語の翻訳も扱っていますが、翻訳を依頼してくださるお客様がそもそも海外の方である場合も多いため、自分たちが練りに練って考えた翻訳が実際どのように評価されているかまではなかなか見えづらいんです。


正面を向いている3匹の子犬
要するに、言葉がなくても通じ合えればいいなってことよ。

どれだけすばらしい翻訳をしても、(たとえば上記の例の場合)日本語を知っている人でなければその価値を100%理解してもらうのはとても難しい。そう気づいてから、あえて言葉ではないもっと普遍的な何かでも勝負できればいいなと感じるようになりました。


そこで、かねてより興味があったファッションの分野で完全オリジナルデザインの Tシャツショップを立ち上げよう!と思い立ったのがそもそものはじまりです。




ショップのテーマ:ストリートファッションをきれいに


セカンドビジネスとしてアパレルショップを選んだ理由のひとつは、コロナウイルスで全員がほぼ自宅から出なくなったことにあります。もともと翻訳業界の人たちは在宅ワークが多く、弊社内でもリモートワークが常でしたが、コロナ蔓延によりほぼ人と会わなくなった中で仕事のモチベーションを保つためにすごく役立ったのがファッションでした。


正直、筆者である私があまり流行に敏感でもないし、気に入った服を10年着続けるタイプだし、特にハイセンスなわけでもなかったのですが、昔からストリートファッションやアート(特に壁やシャッターに描かれるグラフィティ )と古着は人一倍好きでした。


大阪にいた頃は心斎橋やアメ村によく行ってましたが、今は都内の古着のメッカに住んでおり、毎月数回は必ず掘り出し物がないかを見に行きます。


ヴィンテージの服や帽子、小物、バッグ、傘などを扱うショップの店内。
古着屋ってみんなの夢がギュッと凝縮されたあの感じがたまんないんだよな。

ただ、今は職業柄、なんちゃって経営者になり、2児の母になり保育園や学校に毎日行く身として、カジュアルで崩しまくりの格好は何かちょっとね(完全なる日本人思考)。


毎日完全リモートワークなので服装はあまり気にしなくていいのですが、ビデオ会議が立て続けに入るし、それなりに自分に喝が入る格好で仕事に臨むと生産性が明らかに違うことが実感できたので、「自分が好きなファンキーな格好で毎日仕事できたら最高!」と思ったのがきっかけです。この「ストリートファッションをきれいに」がそのままショップのテーマになりました。



→ だからショップ名は「WorkFunky」 ※アメリカ人同僚とブレストしていて偶然決まる。単純だから絶対誰かに使われてるだろうと思ったが、奇跡的に誰もいなかった!



「自由な格好で出社」は弊社の場合まだ実現しやすいですが、一般企業で勤務されている方たちはおそらくそうもいかないですよね。そのため、ショップではオフィスカジュアルとしてもさらっと着れる反面、どれもちょっと捻った色やデザインの商品を販売しています。


SNS ではさらに同じアイテムの着回し方法や、通勤にもいけそうなモノトーンのコーデなどを発信。

今は秋冬物で少しカジュアル色が強くなっていますが、ぜひ、ファッションに興味がある方はもちろん、テレワークの方、オフィスカジュアル OK の方々にもショップを覗いていただければ嬉しいです。スーツ着用がマストの方はぜひプライベートで!



これまでとこれから


今はデザイン全般と SNS を筆者が担当し、英語の商品コピーやブログ担当のアメリカ人ライター、中国出身の事務担当に加え、モロッコ出身のクリエイターが動画制作やブログ記事の執筆を行っています。


6月から準備を始め、サイトの制作に2週間、SNS の開設と承認まで1か月要し、なんとか7月から走り出しました。全世界への発送をまかなえるよう、商品の製造は数か国に製造拠点を構えるサプライヤーに委託する形で、完全に受注生産の体制を取っています(またこれが各国の通関の関係などで色々問題になっており、越境 EC 初心者のドツボにはまっております…)。


ネットショップのみの展開なので、まずは SNS でショップの情報を拡散することと、モデルの着用写真を積極的に撮影してリアルなビジネスであることが伝わるように心がけています。快く撮影に応じてくださった友人知人の皆さん、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。


このブログをお読みいただいている皆さんも、ぜひお気軽にお問い合わせください。




InstagramFacebook を中心に地道に投稿していくにつれ、海外のインフルエンサーさんにもページを見ていただけて、コラボも着々と進めることができています。

まずは3か月回してみて、常に試行錯誤ではありますが第一目標であった「言葉じゃなくビジュアルで魅せる」フェーズは何とかクリアできたかもしれません。


次の目標は売上を立ててきちんとしたビジネスにしていくこと。

日本発のブランドとして英語で発信できることと、コンテンツ制作ができることは強みのひとつですが、何しろ EC 事業がまったくはじめてなので広告の出し方やサイトの作り込みなどまだまだ甘いです。ただ、それだからこそお客様へのサポートは人一倍、丁寧にやらせていただいています。


商品自体はとても良いものなので、一人でも多くの方に気に入っていただけるデザインができるようにこれからもアイディアをひねり出したいと思います。


でもこの事業をはじめてみて、コーディネートの写真撮影が半ば必須になったので毎日の服選びが無性に(強制的に?)楽しくなりました。翻訳関係のお仕事は私たちチームの天職で、もちろんこれからも精力的に本業は続けていくのですが、この新たな分野でセカンドチャンスを見つけられたようで単純に嬉しい。一枚の Tシャツをいろいろなアイテムと合わせていく術、無限にアイディアが湧きそうで楽しいですよ。着回しの楽しみについてもこれから徐々にシェアできればと思います。



今おすすめの商品


最後に、今のシーズン(記事執筆時点)におすすめの新作アイテムをご紹介。秋冬に長く着ていただけるロンT、パーカーなど揃っています!



秋冬のコレクションをぜひご覧ください。






改めて、ブログをお読みいただきありがとうございました。

このブログは英語日本語で、ショップの小ネタや新商品の紹介、ファッションが楽しくなるお役立ち情報などを発信していきますのでまた定期的にご覧になっていただければ嬉しいです。SNSのフォローもよろしくお願いします!





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著者プロフィール


Satoko Shimooka


WorkFunky Clothing オーナー。日中英翻訳家。

夫は中国四川省出身で、それを誰かに伝えると十中八九「麻婆豆腐」か「あ、あの辛いところ」と返される。大学在学中にカナダのトロントに滞在し、いつか移住を決意するほど好きになる。トロントでお気に入りのストリートアートは、Dufferin 駅周辺のカラフルな壁。奈良美智さん(アーティスト)の大ファン。











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