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荷物の海外発送はどこがお得? ヤマトの国際宅急便を利用してみた話


荷物の海外発送はどこがお得? ヤマトの国際宅急便を利用してみた話

こんにちは、WorkFunky Clothing(ワークファンキークロージング)です。


今回のブログは、越境 EC の課題でもある商品の発送や関税について。

新しいことをはじめると、やはりいろいろな壁が立ちはだかるものですね。現在、日本からモロッコに荷物を送るだけで諸々の手続きで数週間経過。Amazon で購入して翌日届くのに慣れている身にとっては、こういう事態に直面するとそこはかとなく不安な気持ちになってきます。


今回はあくまで、アフリカへの発送について起こった事態なのであまり参考になる例ではないかもしれませんが、備忘録として残したいと思います。



在庫ゼロの受注生産で、全世界に商品をお届け


ラトビアと日本の工場で商品を受注生産して発送

まずは、私たちのビジネスについて簡単にご説明します。ワークファンキーは「日常使いできる小綺麗なストリートファッション」をテーマに、Tシャツ、スウェット、パーカーなどのアイテムを販売しているネットショップです。


チームは東京に在住していますが、当ショップでは全世界に商品をお届けするためにヨーロッパの工場と提携し、注文が入るたびに工場から商品を直送するという仕組みを採用。在庫を持たずに、注文ごとに製造して発送しています。


ヨーロッパからのお届けの場合、到着までに2週間程度いただいております。

提携しているサプライヤーは日本にも工場を持っているため、一部の商品やカラーについては日本で製造の上、迅速にお届けできます!



アフリカへの配送で起こった問題



ショップをはじめてしばらく経ち、海外のインフルエンサーとのコラボをはじめました。

ヨーロッパ地域を中心に数か国のモデルさんに商品を発送したのですが、その中でネックだったのが


弊社チームメンバーにモロッコ人がいるのもあったのか、一時期モロッコ人モデルからの問い合わせが爆増。成約した6~7人に商品を送るも税関でストップもしくは紛失してしまい、結局受け取ってもらえたのは1つのみでした。


同じパッケージ(記載内容も同じ)で送っても他の国には届いたのに、なぜかモロッコだけほぼ全滅…。聞くところによると法律が変わって税関が厳しくなったとのことですが、これは困ります。


輸入時にかかる関税は通常、商品を購入した人(お客さん)が支払いますが、今回はコラボレーションということもあり、こちら(ショップ側)が関税を負担するため予想外の出費。


これだと、実際にモロッコ在住の人がショップで商品を買ってくれたとしても届かない可能性大です。



日本から送るとどうなのか。関税負担のオプションも検討


上記では、ヨーロッパの工場からモロッコに現地の輸送業者を通じて配送していました。どうも FedEx や DHL など他の業者だと届いたという話も聞いたので、ちょっとテストをしてみようと思い、まず工場から日本に商品を取り寄せてモロッコに送ってみることを思いつきました。


また、この場合は関税が問題のようなので、関税を差出人(ショップ側)で払える手続きがあると知り、それも一度試してみることにしました。

もちろん、日本から送ると送料だけでも物凄いことになるので今回は本当にテスト目的です。



オプション1:DHL


MyDHL に登録して料金を調べてみます。DHL アカウントを保持していれば関税の元払いが可能。

都内であればアクセアなどの店舗持ち込みで発送できるようです。でもちょっと料金が高くて断念。こういうところで、やはり世界との距離を感じます。


DHLの料金見積り画面


オプション2:FedEx


次に調べてみたのがフェデックス。FedEx は個人契約でも関税を元払いできます。


これは簡易見積りですが、それでもけっこうな金額ですね。

FedExの見積もり画面


オプション3:ヤマト国際宅急便


法人であれば、クロネコヤマトのビジネスメンバーズに登録してオンラインで送り状やインボイスなどの作成ができます。関税の元払いも可能。


公式サイトから法人契約を申し込むと、1~2日で最寄りの営業所の担当者から連絡が来ます。今回の場合はいつも荷物を届けてくれるなじみのドライバーさんでしたが、対面で少し打合せをし、配送料金に合意した上で本契約に進みます。

本契約が済むとメールが届き、システムにログインできるようになります。


アフリカ地域への配送料は大きさ80cm 以内(3辺計)、5kg 以内で14,400円と、上記の2社に比べると良心的。


ヤマトビジネスメンバーズのダッシュボード


オプション4:日本郵便


郵便局ももちろん国際郵便を取り扱っているので一応見てみました。国際郵便のマイページに登録して、配送ラベルを作成できます。


ただ、EMS では関税の元払いができません。関税手続きが可能なのは郵便局の UGX というサービスですが、こちらは残念ながらアフリカ地域への配送に対応していませんでした。



ヤマトの国際宅急便で送り状を作成


色々比較した結果、オフィスの近くに営業所があり、料金も良心的なヤマトのサービスを利用することに。

料金は1か月分をまとめて払えます(請求書払いで、銀行振込または口座引落)。


法人契約が完了したら荷物を準備し、送り状とインボイスを作成するのですが以下注意点です。システムが廃止されたりアップグレードされたりといろいろ変わっていて、ヤマト社内でも混乱が発生しているようです。2022年11月23日時点の最新情報はこちら。


  • ヤマトビジネスメンバーズにログインし、「ワールドポータル」という機能で送り状とインボイスを作成します。作成したら PDF に出力して普通のコピー用紙に印刷。

  • 使い方はこちら


注意点


  • ワールドポータル以外にも「B2クラウド+(プラス)」という国際宅急便の送り状発行システムがありますが、こちらは今使えない様子。送り状とインボイスの作成まではできるのですが、印刷には専用のシール用紙が必要で、そのシール用紙は既に廃盤になったそうです。これはまだヤマトのサポートセンターの人も知らないようなので要注意。営業の人に電話をかけまくってもらってようやく判明しました。

  • 集荷依頼は担当のドライバーさんに電話するか、営業所に直接持ち込みでも OK とのこと。

  • 国際宅急便の場合、引き受け前に検品があるので荷物の封はせずに開けた状態でドライバーさんに見せる必要があります。


さて、ここまで来るのにかなり時間がかかりましたが、ようやく無事届けられそうです。

国により規制が違うので色々な問題がありますが、これからも何か情報があればシェアしたいと思います。


ぜひショップもご覧ください!


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著者プロフィール


WorkFunky Clothing Team


東京を拠点に活動するアパレルデザインチーム。Tシャツショップ「WorkFunky Clothing」を運営。「小綺麗なストリートファッション」をテーマにシンプルながらひとひねりあるデザインの服を提案している。

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